5月30日 弁護士からの検察官への申し入れ書(転載) — 2015年5月31日

5月30日 弁護士からの検察官への申し入れ書(転載)

申し入れの理由

1 本件被疑者は、2015年5月28日午後8時過ぎころ、東京都千代田区霞が関1-3-1所在の経済産業省本館正面入口前の路上で、同省が推進している原子力発電の再稼働政策などについて抗議の声を発していたところ、警視庁警察官らによって上記経済産業省の敷地内に侵入したという口実で建造物侵入容疑で現行犯人逮捕された者である。
 しかし、本件被疑者は、上記に述べたとおり、同省が行っていた原子力発電の再稼働政策などについて抗議の声を発していたものであり、仮に同省の敷地内に入ったとしても多少の時間と距離に過ぎず、これをもって同被疑者の行為が刑法130条の定める「正当な理由がないのに建造物に侵入した」に該当したと解することはできない。

2 本件被疑者を現行犯逮捕した警視庁警察官らの行為は、現在安倍政権が財界と一体となって推進している原発再稼働・原発輸出といった誤った原子力政策を正すための本件被疑者の表現活動を、禁圧しようとして行われた露骨な政治弾圧である。
 したがって本件被疑者に対する現行犯逮捕は、憲法21条が国民に保障している基本的人権を抑圧する憲法違反の違法逮捕であり、かかる違法行為は絶対に許されないものである。
 付言すれば、本件被疑者に対する建造物侵入を口実とする刑事弾圧は、2011年9月から現在まで行われている「経済産業省前テントひろば」による表現行動をも違法行為と見なして刑事弾圧することを狙うもので、この点からも絶対に許されないと言わなければならない。

3 よって、当職は、弁護人となろうとする者として、検察官に対し、本件被疑者による勾留請求を行わず、同被疑者を直ちに釈放するよう求める。

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5月30日の激励行動で頂いた救援費用カンパのご報告 —
5月31日(日)東京空港警察署前での激励行動について —

5月31日(日)東京空港警察署前での激励行動について

5月31日14時より、羽田にある東京空港警察署前で激励行動を行います。
みなさんぜひご参集お願いします。

集合時間:14時
集合場所:東京モノレール羽田空港第2ビル駅北口改札前
または京浜急行羽田空港国内線ターミナル駅第2旅客ターミナル口
のいずれかお近くの最寄り駅で。

東京空港警察署サイト

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/2/tokyokuko/

5月29日の激励行動で頂いた救援費用カンパのご報告 —

5月29日の激励行動で頂いた救援費用カンパのご報告

5月29日、有志の呼び掛けで拘置先の丸の内警察署と中央警察署への抗議と3名への激励に200名を越える多くのみなさんが集まりました。その場で救援カンパを募ったところ、188,953円ものみなさんのお気持ちを頂きました。全額を3名の仲間たちを救援する費用に充てて参ります。

声明文 —

声明文

去る5月28日、「戦争法案反対国会前集会」を終えた3名の仲間たちが、経済産業省本館の門扉外側のスペースで抗議行動を行っていたところ、警備員の通報を受けた警察官により身柄を拘束されてしまいました。

拘束された3名の仲間たちは、日頃から経済産業省が関わる社会問題(原発政策、TPP、「武器産業」推進政策等)に抗議する行動を呼び掛けるなど、さまざまな市民運動に積極的な役割を担ってきただけに、一緒に運動に参加してきた多くの市民のみなさんから大きな心配の声が上がっています。

そうした市民の声をモチベーションとして、逮捕拘留された3名の「仲間たち」の即時解放と彼等のサポートを目的に、一人ひとりでは小さな力でも結集して大きな救援の力となるように、「5.28経産省前弾圧救援会」が立ち上がりました。

「弾圧」の語義を改めて調べてみると、
「力や権力の不当な行使によって抑圧されること」とあります。

今回のケースは、経産省という「権力」が、建造物ではなく敷地内に市民が少々立ち入ったというだけで、なんら実際的な被害が無いにも関わらず警察に通報し、現場の状況に鑑みて逮捕が妥当かどうかの十全な検討を欠いたまま警察が強制力を「不当に」行使して逮捕に至り、現在においても、依然勾留が続いている状態は、まさに「抑圧」であり、「弾圧」に他ならないと考えます。
もちろん、逮捕された3名の仲間たちが警官らに対して暴力行為を働いたことも一切ありませんし、公務執行を妨害したことも一切ありません。

そして、「戦争法案」国会審議や原発再稼働政策が現前化した今、まさにこの国の在り方そのものが問われている状況の中で、市民の声を牽引する役割であった3名が弾圧されている状態は、国会情勢と市民運動の分断を謀ったものと疑われても仕方がないでしょう。

救援会では、現在も勾留されている3名に対するこうした基本的人権侵害を許さないことをここに表明し、3名を即時釈放することを強く要請します。

また、この弾圧が市民運動全体への抑圧へと拡大することが無いように、みなさんと力を合わせて行動してまいります。